住所:大阪府大阪市北区曽根崎2-8-9
TEL:06-4709-7050
お問合せの際は「おはてんグルメブログ」をみたと言うとスムーズです。
営業時間:
月〜土 17:00〜23:30(L.O.23:00)
日 17:00〜23:30(L.O.23:00)
定休日:無休
仕事疲れの心と体を癒すには、ワイワイガヤガヤ、活気のある居酒屋で気どらず「プハーッ」といきたい、そんな男性……いやいやもちろん女性にも、支持を得ているのが「炉端長屋 一一(いちいち)」。
中はこんなふうに、まさに“ザ・炉端”という感じ。気ごころ知れた同僚とくみ交わし、愚痴ったり励まし合ったりするのによさそう。店内に響くお客さんの笑い声や、店員さんたちの元気なかけ声がほどよいBGMとなって、お酒もすすみそうです。
半個室、団体用のお座敷はこんな感じです。肩ひじ張らない雰囲気がいいと思いません?
聞くところによると、「一」が二つ並んだ「一一」という店名、一つは“お客様一人ひとりに」、もう一つは“原点に帰る”の意味が込められているそうです。初心を忘れることなく、お客様一人ひとりに満足していただけるおもてなしを心がけているということなんですね。
【大根天ぷら ねぎからし】380円
もう空腹も限界です。「一一」さんの定番、人気メニューを順にたいらげていくことにします。
まず、隠れた名品中の名品がこれ! 見た目は山芋かジャガイモかレンコンに見えますが、ダイコンです。食べてびっくり。「思てたんと違う!!」
実は、天つゆも塩もなかったので、淡白な味を想像していたのですが、衣の中のダイコンは、じっくりたきしめられた、柔らかーいおでんのようなダイコンだったのです。それでからしが付いていたのにも合点がいきました。しっかりしみ込んだダシが、かみしめるたびに口の中にあふれてきます!
常連さんには超人気で、4人で来られて4人とも一つずつ注文する、という常連グループもいるそうです。
【お造り三種盛合せ】980円
サーモン、カンパチ、タイの盛り合わせです。これも常時出ている定番メニューですが、季節によって、例えば冬場はカンパチがブリに、というように、旬の魚が入れ替わります。
ところで、薮内康宏料理長に、「調理で最も気をつかっていること、工夫していることは?」と聞いたところ、「盛り付けです」と即答。舩津大将店長も、「はい、うちは盛り付けはめちゃくちゃ厳しく指導しています。何度料理長につっ返したことか(笑)」と、料理の見た目の重要さを力説してくださいました。皆さん、盛り付けにも注目してみてくださいね。
【本日のおすすめ日本酒】980円
舩津店長のこだわりは、珍しい日本酒を置いて、お客さんに喜んでもらうこと。これまでも、数々の入手困難な地酒をメニューに出し、地酒通のお客さんをうならせてきました。手書きメニューで、「本日のおすすめ日本酒 レアものです」と銘打たれたそのブツとは――?!
これです、「Ice Breaker」。れっきとした日本酒なんですよ〜。なんでも、京都の外国人杜氏が手がけたもので、とてもレアなのだそうです。
甘口で濃厚な味わい。もちろんそのまま冷やして飲むのもおいしいのですが、写真のようにクラッシュアイスを入れて飲むと、味が丸くなって、さっぱりフローズンのような味わいに!
その日その日の、店長こだわりの日本酒を味わいに行くだけでも、価値がありそうです。
【まぐろ頭焼】980円
ご、豪快すぎる! ドーンと出てきたのはマグロの巨大な頭です。目の周り、ほっぺた、アゴのあたりに、脂の乗った身がたくさんついています。分解しながら身の付いているところをさがし、こそげ取っていくのが楽しいんです。筆者なんて、こういうのを前にすると、途中から身を取るのに集中し過ぎて周りが見えなくなります。
それにしても、マグロって間近で見るとこんなに大きいんですね。身がおいしいのはもちろんなのですが、インパクトに圧倒されます。
このように頭を丸ごと使えるのも、「一一」さんの本社がマグロ専用の船を所有しているから。だからマグロに関しては1尾単位で仕入れることができ、すみからすみまで使うのだそうです。
【いちいち焼】980円
来店したグループの半分以上が注文するという、同店名物の「いちいち焼」。お好み焼きをオリジナルにアレンジしたメニューです。
写真では、上にのしかかっている具材が大きすぎて見えませんが、一番底にはお好み焼きがいます! その上にタコ、エビ、ホタテ、豚肉が盛られ、さらにその上にたっぷりの卵と山盛りのかつおぶし。お好み焼きと卵の間に挟まれた具材がどれも大きいこと大きいこと。見た目以上の食べごたえでした。
これはカウンターのお客さん限定ではありますが、お料理はこんな風に出されます。この長い物は何でしょう? 船の櫂(オール)なんです。こんな小道具演出も気が利いていますねー。
ちなみに、食材とともに並んでいる一升ビンは、店長こだわりの歴代日本酒コレクションです(中身はもう空ですが……)。
舩津店長と薮内料理長のお二人。「食材に旬があるように、日本酒にも旬があるんです。日本酒は酒屋さんといつも相談し合って、珍しいもの、通のお客さんにも喜ばれるものをセレクトしています。ぜひぜひ一度味わってみてください!」と、日本酒のことになるとアツい語りが始まる舩津店長でした。
以前は男性客がメインだったのが、ここ最近、いわゆる“酒飲み系”の女性客がぐんと増えたとのこと。ワイワイ、「プハー」と気取らずくみ交わしたいのは、女性も同じなんですよね〜!
おいしいお料理とお酒、ごちそうさまでした。